就職氷河期という我々の世代について
生まれる時代というのは残念ながら自分では選べない。それは分かっているのだけれど、どうしても拭い去れない気持ちが燻る。
そう、それは
「我々は割りを食っている世代」
であるという事。もっと言うなら
「損をし続けている世代」
と言っても良いだろう。
「就職氷河期」と言われたり、「失われた10年」、或いは「失われた20年」とか、「ロスト・ジェネレーション」と言われたり、散々な言われようです。
そんな時代を生き抜く為に、確実性を選び、手に職をつけて20年近く頑張って来たけども、釈然とはしない。
自分は幸い資格を取ったりして正規職員にはありつけているけど、自分らの世代は明らかに非正規の割合が高い。それを全て自己責任論に帰すには可哀想だと思います。勿論、自己に責任が無いとは言わないが、自分ではどうしようもない事も多々ある訳です。
先日、幼児教育無償化とかのニュースが流れてて、同世代の女子からも
「私達って本当に恩恵が受けられないよね」
と言っていたのが印象的でした。
確かに今40前後の女性が30前後で子供を持っていたら見事に外れます。順調に荒波を乗り越えた所謂「勝ち組」に相当するであろう彼女ですら、そのような感覚な訳ですから我々の世代における社会への怒りと言うのか、恨みと言うのか分かりませんが、そうした怨嗟の念は相当なものでしょう。
この20年以上、社会保障費や税金の値上がりにより同額年収における手取り年収は減り続けており、年収600万円の人では50万円以上も下がってるなんて記事も見かけた記憶があります。それでいて貰える年金は減り続けるんですから馬鹿みたいです。
団塊ジュニア世代における政府の人口施策の失敗もあるでしょうし、今頃になって人口増やそうと躍起になっても遅過ぎでしょう。今だに高齢者優遇施策ばかりで、未来を担う子供や若者は置いてきぼり。これも人口のボリュームゾーンがモノを言う民主主義ではどうしようもない。
将来に希望を持つ方が無理と言うものでしょう。